4月10日発売の 「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由

 

今回は4月10に発売されたこの本の記事から。

 

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前回のブログ、

rokumonsen009.hatenablog.com

とも多少関連してます。

 

 

 著者の汐街コナさんは当時約100時間の残業をしつつ勤務していたといいます。

死にたいと思ったことは一度もないということですが、毎晩走って終電に飛び乗り帰る日が続いていた日のこと、とある地下鉄の駅で線路を目の当たりにして、

「今一歩踏み出せば明日は会社に行かなくていい」

と、そしてそれは素晴らしいアイデアだと脳内をよぎったとのこと。

しかし、すんでのところで踏みとどまって電車に乗ることができ、

そして「私、今何考えたんだろう・・・」と思ったそうです。

 

念のため言っておきますが、著者も私も自殺を推奨しているわけでは

ありません。

長時間労働で心が蝕まれると、いつもは簡単に否定できるはずの思考ですら否定できなくなるということなのです。

 

あまりの激務で体調不良も日常的でしたが、憧れの職に就けたということもあり「そう簡単にやめたくない、周囲と同じように頑張りたい」という思いもあったようです。

 

その人が希望する職に就けたといっても、こういうことが起こり得るということ。そしてそれを希望する職につけたからと無理を押し通してしまうと、悲惨な結果を招きかねないということ。

それが見て取れると思います。

 

この後、汐街さんは必死に転職活動して転職できたとのことです。

 

うつ状態になるような過労では、本人はすでに正常な判断ができなくなってきています。特に新卒で入社した会社で比較できるものがないと、何が正常で何が異常なのかわかりません。異常な状態を「これが普通」と受け入れてしまっている可能性もあります。

 

引用元の記事ではこのようにも書かれています。

ここからは戯言になってしまいますが、

人材不足だとか言われている昨今。確かに現場では人が足りません。「中年でも構わんから人をよこせ、とにかく人が足りないんだ」と思っているところもあるのではないでしょうか。

しかし、採用側(上層部など)が求めているのは若い人材。

これって何を意味しているのでしょうか・・・。

極論ではありますが・・・

若いから経験が少ない、そこを逆手にとって自分たちにとって都合ののいいことを「普通」だと教え込み、若いから賃金も安くできてこき使える、そんな奴隷みたいな人が欲しい。

そんなところが垣間見える気がしてならないのです。

 

今の日本は会社に縛られることが多すぎです。前回のブログでも書きましたが、懲役40年という言葉は会社に束縛され、こきつかわれるという観点でみているかもしれないと。

長時間労働で精神的に追い込まれたり、自殺する人がたくさん出るような国では「働いたら負け」という言葉が出てくるのも無理ないような気がします。

早くそういう状況から脱することができるような対策を望みます。

 

ヘテムル